農業共同体見聞録06 えこふぁーむ・農民芸術学校
~訪問記~
今日は余市の有機農場えこふぁーむさんにお邪魔し、そこの牧野さんの農民芸術学校構想を伺いました!
【ウェブサイトも開設しました!纏まった情報はそちらに掲載!】
http://matsuokakenji.wixsite.com/nougyoukyoudoutai
・1日目
夕方、千歳を出発し、札幌を避けて、長沼、南幌、江別、当別、石狩、小樽…と、空知南部から石狩日本海側へ、夕陽を観ながら抜けていきます。
長沼から観た恵庭方面
18時過ぎ、余市のえこふぁーむさんに到着して、牧野さんと夕食をご一緒させて頂きました。そこで牧野さんの生い立ちや有機農業や農業共同体について、お話を伺います。大学時代から有機農業や農業共同体について調べていただけに、造詣が深いです!
食後、農場に戻って、出荷作業をお手伝いさせて頂き、その後、牧野さんの書斎を見せて頂きました!農業共同体に関する本が沢山…見たことない本や、アマゾンで見たけど売り切れだったり、高くて買えなかった本も…ここに数日籠って本を読んだたいくらいです…
私は「ドームハウス」に案内されました。ドーム型の屋根の木の家です。現在、ここは倉庫、作業場として使っていますが、将来、ここを牧野さんが主宰する農民オーケストラのイベントに使ったり、牧野さんが構想する「農民芸術学校」の舞台としたいと語っていました。
ドームハウスと私のジムニー
農民芸術とは、宮沢賢治が「農民芸術概論綱要」で考えたもので、もの凄くザックリいうと、金を貰う芸術家による、金を出す金持ちの為の芸術ではなく、一般の人々=農民による、農民が楽しく幸せに暮らす為の、日々の労働や生活の発露としての芸術を実践しようという主張です。
牧野さんはその考えに感銘を受けて、「北海道農民管弦楽団」という、農民のオーケストラを主宰しつつ、いつか、この地で、農業と芸術を教える「農民芸術学校」を作りたいと構想しています。このドームハウスも、その学校の施設…コンサートやイベントを開ける場所にしたいとの話でした。
~訪問記2日目~
今日も余市のえこふぁーむさんにお邪魔しています。今日はえこふぁーむさんに、ニューヨーク出身、岩内在住で牧野さんのオーケストラに参加しているクリスティンさんもボランティアで来ており、牧野さんと三人で作業しました。
左のクリスティンさんに説明する右の牧野さん
まずは葡萄と林檎の出荷の準備を手伝い、続いて豆とじゃが芋の収穫を手伝い、その後、牧野さんに農場を案内して頂きました。農場の面積は約4ha=4万㎡、東京ドーム一個分(約4.7ha)の1割〜2割引きくらいで、現在使用しているのはその約半分です。(°▽°)広い!
主力は果樹の葡萄、林檎、サクランボ、梨などで、その他、プルーン、プラム、キウイ、杏子、梅、桃、ベリー類の木、野菜もじゃが芋、インゲン、トマト、ハーブ類…と挙げればキリがないくらい、沢山の作物を作っています!\( ˆoˆ )/キリガナイ
その後、牧野さんの畑を借りてるという、こちらもオーケストラ繋がりの久保田さんもいらっしゃり、一緒にお昼ご飯に。ご飯とお肉、豚汁に、デザートで林檎や葡萄、クリスティンさん、久保田さんが持って来てくださったお菓子も頂きました☆( ͡° ͜ʖ ͡°)
お昼御飯後の左からクリスティンさん、久保田さん、牧野さん
午後も引き続き農場を案内して頂き、その後、豆の収穫、栗拾い、南瓜の収穫をして、今日の作業は終了。夜は牧野さんに温泉とご飯に連れて行って頂きました!その後、ドームハウスで牧野さんと飲み会?です。ビールや余市産ワインを頂きながら、農業共同体や、農民芸術学校構想について伺います。
古今東西、色々な人が色々な夢や理想を持ち、仲間を集めて、自分達の理想の社会、コミュニティを作ろうとした、農業共同体、ユートピア運動。若い人に、有機農業やオーケストラを教え、次代に引き継ぐ、農民芸術学校は、牧野さんが考える、ユートピアを作る為の試みなのかもしれません。