~訪問記~
農業共同体見聞録、3か所目は寧楽共働学舎さんに続いて、新得共働学舎さんの農場です。
【ウェブサイトも開設しました!纏まった情報はそちらに掲載!】
http://matsuokakenji.wixsite.com/nougyoukyoudoutai
・1日目
10月13日(木)午前は留萌郡小平町の寧楽共働学舎さんで小麦の搬入を手伝い、お昼ご飯を頂いて、出発。
空知西部の山の中を抜け、空知北部の田園地帯を抜け、空知中央の山の中を抜け、富良野の平野部を突っ走り…
空知の田園地帯
15時半頃、上富良野の農場付きシェアハウス「Gufoの森」さんを見学させて頂き、お話しを伺って、出発。
富良野の平野部を南下し、道道38号線狩勝峠を超えて、18時頃、新得町の新得共働学舎さんに到着しました。
新得共働学舎さんの象徴的な建物である、食堂兼住居に案内され、そこの2階で寝泊まりさせて頂ける事に!
新得共働学舎の食堂兼住居
19時半から食堂で夕食を頂きます。宮嶋代表夫妻の隣の席が空いており、そこで二人のお話しも伺えました。新得共働学舎さんは寧楽共働学舎さんと同様、心身に障害や病気を持つ人、不登校や引きこもりなどだった人を受け入れている、NPO法人共働学舎の農場で、人数は寧楽の3倍近く、75人前後がいて、酪農とチーズ造りが主力の事業です。ここのチーズは国内外の数多くの賞を受賞、新得共働学舎の2億円以上の売り上げの大部分を占め、チーズを目当てに来るお客さんはもちろん、国内外からの視察者、研修生も数多くいるそうです。
チーズ貯蔵庫
・2日目
10月14日(金)、今日は5時に牛舎に行く予定だったが、3時半頃に目を覚ましてしまい、牛舎に行ってみたら、4時前から子牛の哺乳をやっている人がいて、びっくり。でも、仕事はないと言われたので、5時に出直し。
牛舎
5時から7時まで牛舎の掃除(牛糞の片付け)をして、7時半から朝食を頂き、8時15分からミーティング。ここの仕事は、代表や上司がメンバーに指示、命令を出すのではなく、メンバーが自分の希望や適性に合った仕事を選び、今日何をやるか、自分で決めて働きます。それでちゃんと農場が運営出来ているのだから不思議です。私は午前中は野菜の仕事を手伝うことに。南瓜の移動やハウスのネット張り、玉葱の袋詰め等を手伝いました。
農場
12時からお昼を食べて、14時までの休憩時間中に農場内の施設の写真を撮りまくりました。80ha近い敷地に、メンバー全員が集う食堂兼住居や、山小屋風の住居数棟、研修生寮といった生活の場や、牛舎、搾乳室、チーズ工房、豚舎、鶏舎、厩舎、羊小屋、養蜂場、田んぼ、畑、農業用ハウスといった農業施設や、カフェ兼売店「ミンタル」、都市農村交流体験施設「カリンパニ」等の施設があります。木造のお洒落な建物が多いです。
カフェ兼売店「ミンタル」
都市農村交流体験施設「カリンパニ」
午後はじゃが芋の収穫です。ここでは「バイオダイナミック農法」という、有機農法で作物を育てています。今年は天候不順や台風の影響で作物の成長が悪かったそうですが、それでもじゃが芋が沢山収穫できました。
そして、夕食後、宮嶋夫妻の部屋にお招き頂き、ワインやチーズやソーセージなどを頂きながら、宮嶋夫妻に40年近い新得農場の歴史と、メンバーの精神的な自立、新得共働学舎の経済的な自立への想いを伺いました。
・3日目
10月15日(土)、朝食後、午前中はチーズ工房見学をさせて頂ける事になって、8時45分から見学スタート。新得共働学舎さんの看板商品、ナチュラルチーズの製造工程を見せて頂けました!マニュアルやセンサー等に頼らず、その日の牛乳の状態、工房の環境、チーズの状態で、作業の時間や進め方を判断する…職人の世界でした。
チーズ造り
午後はじゃが芋収穫、福祉系の大学生が体験に来ました。手作業でじゃが芋を拾うので、人数が多いと助かる!
体験に来た学生達
午後の仕事の後は夕食のコロッケ作りの手伝いです!ひたすら小麦粉と卵を付けて、パン粉をまぶしました!で、夕食を頂き、メンバーの方3人に誘われて、ボードゲームをする事に。せっかく、共同生活をしてるなら、こういう楽しみは欲しい物ですね♪そんなこんなで夜は更けて、今日で新得共働学舎さん滞在はお終いです。
翌日は、朝食を頂き、準備をして、代表の宮嶋望さんに挨拶して、次の目的地、千歳方面へ向かいました。
右の新得山、左の牛乳山の麓に農場があります。